【DSコラム】11月の体は乾いている — 冬の乾燥を防ぐ漢方的インナー保湿
11月の体は乾いている — 冬の乾燥を防ぐ漢方的インナー保湿
11月に入ると、肌のカサつきや喉の違和感が気になり始めますよね。でも、乾燥は肌だけの問題ではありません。実は体の内側も乾きやすい季節です。
漢方では、体内の潤いと肺の働きが冬の乾燥と深く関係していると考えられています。体の中から潤いを整えることで、肌トラブルや喉の不快感を防ぎ、冬を元気に過ごすことができます。 今回は、漢方と生活習慣でできる、冬のインナー保湿のコツをご紹介します。
11月は体も乾く季節 — 肌だけでない乾燥の原因
- 空気の乾燥:外気の湿度が下がることで、皮膚から水分が蒸発しやすくなる
- 冷えによる血流低下:血流が滞ることで、体全体の水分循環が悪化
- 生活習慣の影響:暖房やエアコンによる室内乾燥
11月は空気が乾き始める季節。外の乾燥に加え、冷えによって血流が滞り、体全体の水分循環が悪くなりやすくなります。 その結果、肌だけでなく、唇や喉、目の乾燥を感じることも。 漢方では、こうした乾燥は「体の潤い不足」と捉えられます。肺の潤いが足りないと、皮膚や呼吸器も乾きやすくなるため、早めの対策が大切です。
肺の働きと乾燥の関係 — 漢方的視点から
肺は体表の潤いを守る臓とされ、乾燥の影響を最も受けやすい臓器です。秋から冬にかけて肺の気が弱まると、肌や喉、鼻、目の乾燥が目立ち、咳やのどの違和感が現れることもあります。 肺の潤いを保つことは、肌トラブルだけでなく、体全体の健康維持にもつながります。 呼吸を意識した深呼吸や軽い運動、体を冷やさない衣服選び、こまめな水分補給が肺の働きをサポートするポイントです。
肺の潤いを守るために、次のことを意識してみてください。
- 深呼吸や軽い運動で肺を元気に
- 体を冷やさない服装(重ね着や靴下・手袋を活用)
- こまめな水分補給(常温や温かい飲み物で)
- 室内の湿度を40〜60%に保つ
潤いを補える漢方
- 麦門冬湯(ばくもんどうとう):喉や気道の乾燥、咳に
- 温経湯(うんけいとう):末しょう循環を良くしたり、皮膚、唇の乾燥に
当クリニックでは、一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイド漢方もご提案しています。
まとめ
漢方で肺の潤いを整え、生活習慣や食材で体内の水分循環をサポートすることで、乾燥によるトラブルを未然に防ぐことができます。 DSクリニックでは一人ひとりに合わせたオーダーメイド漢方を、体質チェックや生活習慣を含む無料カウンセリングも行っていますので、初めての方も安心です。 乾燥や体調の変化が気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。内側からの潤いケアで、冬を健やかに、快適に過ごしましょう。